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先輩弁護士インタビュー3

出向経験から見えた
企業における「現場」のリアル

――人事労務の最前線で鍛えられた提案力――

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大手総合商社の人事・総務部での出向経験がある角三弁護士。企業の悩みに最前線で向き合い、提案力と判断力を磨いた日々を語ります。

角三 爽香

Sawaka Kadomi

【Profile】

中学3年で弁護士を志し、高校では水球部で全国大会出場も経験。企業法務・人事労務を軸に、2024年4月から大手総合商社の人事・総務部へ2年間出向。2022年4月入所。

┃豊島総合法律事務所を志望した理由

採用面接で耳にしたのが、「TYSがMemberの人数を増やして個々のMemberを成長させ、増えて成長したMemberがTYSを成長させる。成長したTYSが、さらにMemberを増やして個々のMemberを成長させる」というTYS成長サイクルの話でした。

私は、高校時代に所属していた水球部で、各部員が練習に打ち込むことでスキルアップし、スキルアップした部員がチームとして結束力を持ち、そこから後輩が入部してまた各部員が練習に打ち込むことでスキルアップをしていく……というサイクルがあったことを思い出しました。

また、企業法務、とりわけ人事労務を軸として、案件を最初から最後まで担当することで早く一人前になりたい。その志向に合う規模感だったことも背中を押しました。「個人」だけではなく「チーム」としても成長できる場所を探していた私にとっては、豊島総合法律事務所が最も自然な選択だったと思います。

┃入所前と入所後のギャップ

入所前、弁護士1年目は裁判例のリサーチや書面の1stドラフトを作成するのが中心であるため、依頼者と直接話す機会は少ないのだろうと思っていました。「何のためにやっているのか」がぼやけてしまい、仕事が作業化してしまうのではないか——そんな不安もありました。

けれど実際には、(弁護士としてリサーチや書面の作成はもちろん必要なスキルですので、しっかり行わなければならないのですが)若手にも段階を踏んで依頼者と直接コミュニケーションを取る機会が与えられることがあります。たとえば依頼者との打合せ前に検討メモを作り込んで臨めば、「法的知識の部分については角三さんの方から依頼者に説明してみる?」と任せてもらえることもあります。若手のうちから主体的に案件に取り組むことができるのは良いギャップだったと思います。

┃出向中の業務内容

入所2年目の4月から、大手総合商社の人事・総務部に企業内弁護士として2年間出向しました。弁護士の企業への出向といえば法務部に所属するイメージがありましたが、私の場合は人事・総務部に所属し、日々人事関係の法律的な相談に向き合ってきました。

「法律では〇〇である」で終わると担当者から「それを踏まえ会社としてどうすればよいか?」が必ず返ってきます。必ずしも依頼者の次のアクションが書籍に載っているわけではないため、企業の方々の考え方や制度に沿った提案を検討する必要があります。

人事・総務部では弁護士資格保有者は私だけなので、大きなプレッシャーはありましたが、法律事務所にいるだけではなかなか知ることのできない企業の実情を知ることができ、依頼者が次のアクションを取るためにはどのような情報やアドバイスが必要なのかを学ぶことができました。

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出向先では週5日フルタイムで勤務し、相談や打合せが入ればその場で対応し、空き時間はリサーチや文書作成に充てています。日々の動きは案件次第で、ルーティンを固定するというより「来た球を打つ」感覚に近いかもしれません。

一方で、事務所とも常につながっています。出向先での業務が終わった後に事務所案件を確認したり、先輩弁護士に案件の相談をしたりしています。出向業務でも、事務所案件でも、自分一人だけでは対応が難しいと感じた案件は、他の先輩弁護士に相談できる体制であるため、若手でも安心して事務所案件と両立しながら出向ができると思います。

┃指導内容と組織運営

案件は、年次の近い先輩とパートナー弁護士の複数名で取り組むことが多く、困ったらすぐに相談できる距離感があります。指導の中心は、単に法的な結論を当てることではありません。リサーチで「法的にはこう」と組み立てた上で、「それを踏まえて依頼者に何を提案するか」をチームで議論し、答えのない領域での考え方を丁寧にフィードバックしてもらえます。司法試験の問題文は事実が揃っていますが、実務では自分から事実を掴みにいく必要がある——そのギャップも、日々の案件で体に染み込んでいきます。

当事務所では、豊島弁護士の労働法講座や業務でよく使用する書面のひな型など所内のナレッジを蓄積・共有するための所内ポータルサイトがあります。自分が見たいときにいつでも学べるのも特徴です。また、1年目から4年目の若手弁護士が週1回集まり、労働法関連の勉強会や当事務所で取扱いの多い労務事例を題材とした模擬法律相談、さらには「必要な人材像」「福利厚生のありかた」といった事務所の運営に関わるディスカッションを行ったりするなど、自分たちで幅広く自由に設計しています。

こうして、自分たちが積極的に組織運営に関わっていくという意識が醸成されていきます。

どの弁護士でも何らかの案件を一緒に対応するため、接点が生まれますし、毎年席替えをして分野や相性でチームが固まらないようにする工夫もあります。パートナー弁護士からも日常的に声をかけてもらうことが多く、「上の先生だから距離がある、話しづらい」と感じたことはありません。

複雑困難な案件が終わったら、チームで打ち上げに行って一息つくこともあります。風通しの良さと、案件ではきちんと議論する緊張感。その両方があるからこそ、若手にチャンスが与えられる文化が根付いているのだと思います。だからこそ、相談のハードルが低く、学びの速度も上がります。

┃1日のスケジュール

出向期間中は、8時半ごろに出社し、18時前後に退勤するのが基本でした。ただ、日中の予定は日によって大きく変わります。打合せが立て込む日は、相談対応をこなしながら、リサーチや書面作成をしています。逆に予定が少ない日は、リサーチや書面作成に集中するなど、静と動の差がはっきりしています。

退勤後は事務所案件の対応で事務所に立ち寄ることもあり、帰宅が21時〜22時になる日もあります。場所が出向先になっただけで、結局は「相談が来たら受け、空いたら調べ、必要なら上に相談する」。このシンプルな反復の中で、判断の質を上げていくのだと実感しています。

┃当事務所の雰囲気

┃出向中の働き方

┃求める人物像

「我がこと化できる人」が良いと思います。福利厚生一つ取っても、「自分がこうしたい」だけではなく、事務所の予算を使う以上、弁護士だけでなく事務局も含めた全員にとって何が良いかを考え、納得できる理由を添えて提案する。案件でも同じで、法的な正解を示すだけで終わらせず、依頼者を巻き込みながら解決へ導くリーダーシップ性や「巻き込み力」が必要になるのではないかと考えます。

チーム編成は固定化しないので、どの弁護士と組んでもコミュニケーションを取り、柔軟に連携できることも欠かせません。成長意欲を行動に落とし込める人と一緒に働きたいですね。自分もそうありたいと背筋を伸ばしています。

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