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先輩弁護士インタビュー2

相談のしやすい「距離の近さ」

――ひとりで抱え込ませない仕組みと空気――

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大手法律事務所で鍛えた初動力を武器に、依頼者と伴走する総合型の弁護士へ。若手から中堅へ歩みを進める佐藤弁護士が、当事務所での「働きがい」を語ります。

佐藤 正晴

Masaharu Sato

【Profile】

中高時代はゴルフ部に所属。ベストスコアは69。大手法律事務所での勤務を経て、2022年4月入所。4年を経て、若手から中堅弁護士に。

┃豊島総合法律事務所を志望した理由

前職は大手で、専門性の高い案件を短期間で処理する現場でした。2年間のその経験は貴重でしたが、「一つの分野に特化した専門的な弁護士よりも、幅広く、より近い距離でクライアントを支える弁護士になりたい」という思いが強くなりました。幅広い領域の案件を扱う当事務所は、そんな私にとって魅力的に映りました。加えて、依頼者に質の高いサービスを届けることを標榜する一方で、事務所内部に対しては「メンバーをハッピーにする」と明確に宣言している当事務所のスタンスに共感したことが、当事務所への移籍を決意した大きな理由となっています。

┃入所前と入所後のギャップ

一つ目に、パートナーとアソシエイトの関係性の近さが挙げられます。前職では相談できる弁護士やタイミングが限られましたが、当事務所では、多忙なパートナーであっても、アソシエイトと1対1で相談する時間をしっかりと設けてくれます。難しい局面ほど「一緒に考えよう」と背中を押してもらえますし、「複数名の弁護士で分担して業務を行う」のではなく、「一つのチームとして業務を行う」ことを重視している点を強く感じたのは、良い意味でギャップに感じました。

二つ目に、クライアントと弁護士の関係性の近さが挙げられます。当事務所は顧問契約を締結しているクライアントからのご依頼が多く、長い間同じクライアントとお仕事をすることが多いです。加えて、事務所の方針としても、積極的に若手弁護士に会議等でのメインスピーカーを担当させているため、早い段階から、直接クライアントとやり取りをすることができます。私が当事務所に移籍した当時は弁護士3年目でしたが、そのような段階から、想像以上にクライアントと近い距離で仕事ができ、「人の顔を見て仕事をする」ことがとても楽しくてやりがいのあることと感じられたのは、良い意味でのギャップでした。ちなみに、当事務所では会食やゴルフ等、直接の業務とは関係のないところでもクライアントとご一緒する機会が多くありますが、私は学生時代にゴルフをやっていたこともあり、多い月では2週間に1回のペースでクライアントとゴルフに行ったこともありました。

三つ目に、組織の仕組みが固定されていないことが挙げられます。設立10年ほどの若い事務所なので、事務所全体として、従来の制度を守り続けるより、より良いものがあればどんどんチャレンジしていく姿勢があります。私が当事務所に入所した2022年4月以降でも、人事評価の指標であるグレードの基準や評価の観点、案件ごとの役割分担等、あらゆるものが実態に合わせて柔軟に見直されてきました。

こうした変更は、見方によっては「安定していない」として悪い意味のギャップと捉えられると思います。ただ、少なくとも私が入所して以降に行われた制度変更は、いずれも①クライアントにより質の高いサービスを提供する、②当事務所内のメンバーをハッピーにするという当事務所の理念を実現するために行われたものであるため、むしろ「事務所の成長」であったと思っています。当初の想像以上に事務所の制度は変わりましたが、それは、私にとって良い意味のギャップでした。なお、こうした制度変更がされた際には、若手弁護士同士が週1回集まる場で「何が変わるのか」「どこが狙いか」を率直に話し合うことなどで制度変更の意図を共有していました。

2022年4月の入所以来、3年半あまりで多種多様な案件を経験しました。中でも比重が大きいのは人事労務で、日常の相談対応、就業規則や運用の見直し、ハラスメント調査、紛争の初動対応など、クライアントと直接やり取りをしながら進めてきました。前職では危機管理業務を専門としていましたが、そこで培った知識や経験は、ハラスメントその他の不正調査の場面ではもちろん、調査を行う中で見てきた「問題が起きた後の終着点」を踏まえ、制度設計や運用を変更することで紛争を「予防」する場面でも活かすことができています。

クライアントも、様々な規模・業種のクライアントとご一緒させていただきました。また、当事務所は複数の弁護士がチームを組んで個々の案件に取り組むことが基本であるところ、入所当初は先輩弁護士からの指示を受けて個別の作業を行うことが多かったですが、年次が上がるにつれて、案件主任として、案件全体の進め方に関する方針を立案し、パートナーとすり合わせを行った上で、後輩弁護士と分担・協力しながら案件を進める割合が多くなっていきました。

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┃印象に残った出来事

「この案件で劇的に変わった」というものはあまり思い浮かびません。ただ、案件ごとに先輩弁護士からフィードバックをもらえるため、そのフィードバックの内容を踏まえて次の業務の改善に繋げる、というサイクルを回しているうちに、気が付けば「前は分からなかったところが分かるようになっている」、「先輩弁護士から任せてもらえる範囲が広くなった」などと成長を感じることは何度もありました。

たとえば、当事務所では週1回、1~2時間等の決まった枠を設けて顧問先からの相談に対応する「定期訪問」というサービスがあり、私も一人でクライアントからの相談を受けていますが、最初はその場で相談されても即答はできず後日調べて回答することが多かったものの、今振り返ると、即答できる割合がかなり増えたと思います。こういう時に、ふと、「ちゃんと自分も成長できているな」と実感できますね。

印象深い案件としては、いわゆる「問題社員対応」と呼ばれる案件で、クライアントの人事担当者が、対象社員とのコミュニケーションに難航し精神的に疲弊していたことがありました。そこで、我々で対象社員とコミュニケーションをする際のQ&Aリストを作成したり、毎日人事担当者と電話をして不安な点を取り除くなどした結果、最終的には対象社員と円満に解決することができました。この際に、人事担当者から「本当に助かりました」と感謝していただけたことは、クライアントと近い距離で仕事ができる当事務所ならではのことで、とても嬉しかったです。仮に、対象社員との交渉がうまくいかず、紛争にまで発展してしまったら、その人事担当者はもとより、クライアントとしても大きな負担になったはずですので、そうなる前に着地点を見出す「予防法務」の重要性を強く感じました。

反対に、案件主任としてアサインされたものの、同時進行の案件等との関係から抱え切れず、パートナーに相談して引き取ってもらった時は、マネジメント能力の未熟さを痛感しました。相談に乗って調整してくださったパートナーには感謝していますが、もっと自分が成長しないといけないなという悔しい思いも大きかったです。

指導の手厚さは、当事務所の文化そのものだと感じます。案件ごとのレビューでは、単に正解を示すのではなく「なぜそう考えたのか」を聞いた上で、より良い方向へ導いてくれます。さらに月1回の面談に加え、育成を目的とした1対1の面談が2週間に1回ほどあり、3年後、5年後を見据えて必要なスキルを言語化し、次の一手を一緒に整理する作業をしています。忙しい中でも、時間を惜しまず手助けしてくれる姿勢は本当にありがたく感じています。

また、先輩弁護士からたくさん指導していただいているため、より一層、自分も後輩弁護士に伝えられるものを伝えていきたいと思えます。私は「恩送り」という言葉を大切にし、人からもらったものを倍以上にして後輩や他の人に与えられるように心がけていますが、この前、豊島弁護士も同じ「恩送り」を大切にしていることを知って、嬉しくなりました。


はじめは、自分が経験してきたことをどのようにして言語化して後輩に伝えていくべきか、迷うことも多かったです。ただ、後輩弁護士と一緒に仕事をする機会が増えていく中で、徐々に伝え方を工夫し、その結果、後輩弁護士の成長を間近で見られた時は、達成感を抱くことができました。

┃豊島総合法律事務所の雰囲気

事務所の空気を一言で表すなら「距離が近い」。年次や立場にかかわらず相談しやすく、若手弁護士からパートナーに対しても意見が言いやすい環境です。もちろん、若手・中堅・ベテランとそれぞれ見えている視野も異なるので、自分の意見より先輩弁護士の意見の方がより適切であるという判断になることが多いですが、頭ごなしに後輩弁護士の意見を否定せず、一度話を聞いてくれるので、私は安心して自分の考えを話すことができています。


また、希望した場合は、プライベートでも交流することがあります。私は、前述のとおりクライアントや先輩弁護士とゴルフに行くことが多いのですが、この前は、私が企画して、パートナー3名と、会計士の先生と、私の修習同期とその友人の計7名で、宮崎までゴルフをしに行きました。

┃1日のスケジュール

クライアントや弁護士間の距離の近さが当事務所の特徴ですので、日中はクライアントとの会議や内部会議等の「話す」業務が多く、隙間時間で案件の方針検討や小さいタスクをこなすことが多いです。夕方になり、会議が落ち着いてきたところで、書面のドラフトやリサーチ等、一定時間集中して行わなければならない作業をします。


私自身、先輩弁護士や後輩弁護士とは対面で話す方がコミュニケーションを取りやすいので、基本的には事務所で仕事をしていることが多いです。ただ、年次が上がるにつれてタスク整理に慣れてきたこともあり、リサーチ等の事務所でやらなければならない作業は日中に行い、朝は在宅して通勤ラッシュを避けたり、夜は家でご飯を食べてから残った作業を少しこなしたりするなど、状況に応じてスケジュールや業務場所を変えることも増えてきました。

┃先輩弁護士からの指導

┃これまで多く従事した案件

┃求める人物像

一番大事だと思うのは「素直さ」と「考えること」です。異なる考え方や価値観を「面白い」と思っていったん素直に受け止め、咀嚼して、必要に応じて自分の言葉と行動に落とし込もうとする柔軟な姿勢。これがある人は、自然とコミュニケーションに長け、成長も早いと感じます。

 

弁護士はその名のとおり「弁」が大事な仕事で、知識があっても、クライアントや裁判所等に納得してもらえるように伝えられなければ価値になりません。また、クライアントから信頼してもらえる存在になるためには、クライアントの要望を正確に理解し、クライアントの要望に沿ったアドバイスをする必要があります。この点でも、やはり、先入観を持たずクライアントの話を素直に聞き、クライアントのことを考えて行動できることが大事だと思います。


私自身、まだまだ未熟なところが多く、今後もたくさん成長しなければならないと思っています。色んな考え方や価値観を素直に受け入れ、自分のためのみならず他人のためにも考えて行動できるような人と、一緒に成長していきたいですね。

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